5G対応 iPhone12「今回買い替えない理由」5Gミリ波の基地局がまだほとんどない
5G対応のiPhone12ですが、日本では当面「5Gスマホ買ったのに4Gしか繋がらない!」と言う状況が続きそうです。
そのため、毎年買い替えていた小生は、2020年10月は、アイフォーンの買い替えを辞めて、もう1年、iPhone11を使用し続けることに致しました。
新型iPhone12シリーズでは、5G(第5世代移動通信システム)に対応しています。
しかし、日本では、2021年2月現在として、まだ、5Gの基地局開設が、ほとんど進んでおらず、NTTドコモでは、JR新宿駅など、主要駅の周辺や、スタジアムなど観客が多い施設のみとなっています。
しかも、iPhone12では、アメリカのミリ波には対応しています。
しかし、アメリカ以外の5Gミリ波でして、すなわち、日本のiPhone12では、5Gミニ波には、未対応(5Gアンテナが入っていない)です。
よって、当面は、山手線の主要駅の近くくらいしか、iPhone12の5G 「sub6(サブシックス)」は、威力を発揮しません。
このように、NTTドコモなど携帯電話大手3社は、2020年3月に5G商用サービスを開始しましたが、現時点では、都市部を中心とした限定的なサービスにとどまっているのが実情です。
今、5Gのスマホを持っていても、実際にはほとんど、4Gのネットワークにしかつながらないのです。
5Gミニ波の意味ですが、5G通信の場合、周波数の帯域が「2区画」に分かれています。
5G サブ6 3.6GHz~6GHz未満の帯域
5G ミリ波 28GHz~300GHzの帯域
よく、ニュースなどで5Gが普及すると「自動車の自動運転が可能になる」「大容量の動画が瞬時にダウンロードできる」と言われています。
しかし、この5G高速通信は、周波数帯が高い「ミリ波」が普及したらの話です。
5G sub6(サブ6)は、周波数帯が、4Gに使いので、通信速度においては「ミリ波」よりも大きく劣ります。
そのため、ミリ波未対応のiPhone12で、日本の5Gにつながったとしても、4Gより、ちょっと早い程度であり、大幅な通信速度向上は見込めまん。
でも、早く、5Gの基地局が日本全国できるのではとも、考えがちですが、これが、また、違います。
5Gの電波の飛ぶ距離は4Gに比べて短く、建物に遮られやすい性質もあります。
そのため、4Gよりも、基地局の数は、増やす必要があり、時間もコストも掛かります。
具体的には、5Gサービスを、日本全国に行き渡らせるためには、4Gの約57万基地局の数以上に、基地局数が必要になるのです。
そのため、1年や2年で、5G基地局の整備が完了して、5G無線通信が網羅できると言う事はありえません。
約10年くらいかけて、整備が整うように考えるのが妥当でしょう。
その10年後には、今度は、6Gといった、新しい技術が登場するかも知れませんが・・。
総務省は、2023年度末の整備計画として、5G基地局を、当初の3倍となる21万局以上に引き上げる方針を示しました。
基地局を前倒しで整備すれば、費用の15%分を、法人税から控除する減税を導入する予定です。
これにより、日本では、2023年~2025年にかけて、全国的に5G利用地域が拡大する見込みですが、それでも人口が多い街に限られるところです。
また、4G電波を5Gに転用すると言う話も出ていますが、前述したとおり、4Gの周波数では、5Gになっても、そんなに速度が出ない「なんちゃって5G」になってしまう可能性が高いです。
新しい「5Gミリ波」の基地局を増やさないといけないからです。
実際、2021年4月頃、私の住むところに、ソフトバンクが、SoftBank 5G <700MHz 1.7GHz 3.4GHz> を提供開始しました。
しかし、前述の通り・・・
5G サブ6 3.6GHz~6GHz未満の帯域
5G ミリ波 28GHz~300GHzの帯域
の帯域ではないので、スピードが出ません。
これが、なんちゃって5Gとも言え、実際には、4G程度の通信速度のものになります。
更に、iPhone12ですが、ひとつ前のiPhone11と、性能などを比較しますと、特に、大きく変わった点はありません。
画面が、事実上の有機EL液晶になったくらいでしょうか?
有機ELは、大画面だと、キレイだなと感じますが、小さな液晶画面では、普通の液晶でも、そん色は、そんなにないと存じます。
HDR動画も、iOS 14.1 にアップすれば、iPhone 8以降の「写真」アプリで、10ビットHDRビデオの再生と編集が可能になります。
これらの理由から、毎年、買い替えていた、iPhoneですが、今回は、もう1年、iPhone11を使用し続ける判断をした次第です。
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